2020年2月23日を最後に、Jリーグが日常から無くなった。
無観客試合ではあるものの、明日6/27、実に125日ぶりにJリーグが帰ってくる。
今回は待望のJリーグ再開を前にした今の気持ちを文章にしておきたい。
Jリーグが見られない最長の期間
私が生きてきた中で、この125日間という中断期間は、Jリーグを見られない最長の期間だったのではないかと思う。
普通のオフシーズンでも2ヶ月程度、つまり60日程度Jリーグは見られない。しかし今回はその倍の日数がかかった。
とてもとても長い日々だったように感じる。
しかも、今回の中断理由はウィルスという、今までに経験したことのない理由だから余計にメンタルの保ちようが難しかった。
何が問題だとか、こうすれば解決するとか、自分一人ではどうにもならない次元の話に直面すると、自分は無力なのだと実感してしまう。Bリーグはシーズンが中断ではなく中止になってしまった。
サポーターですらこうなのだから、選手やスタッフは更に難しい心持ちだったのだろうと想像する。
エンタメやスポーツは二の次
このような情勢になると、私の愛するエンタメやスポーツは二の次だという事も実感する。
まずは衣食住で、それらの安定の上に成り立つのがエンタメやスポーツだ。
私自身、今年から茨城にUターン移住して「さぁこれからだ」という時に、新型コロナウィルスに大きなブレーキをかけられてしまった。
当初見通していた事業は3月に一度白紙に戻して、また1から、「この状況」でも推し進められる仕事に方向転換した。
私自身も独立したタイミングがタイミングなだけに、衣食住についての不安も付き纏う。そんな状況になると、エンタメやスポーツは落ち着いた生活を脅かしてまで強行するものではないんだと身を持って実感させられた。
それでも、やっぱりスポーツが無い日常は寂しくて虚しい。
大きな声でブーイングしたり、1つのプレーに感動したり、サポーター同士で言い争ったり、そんな日々はとても愛しいものなんだと思った。当たり前に享受していた日常は、実はかけがえのないもので、Jリーグのない日々は色のついていないモノクロの世界のようだった。
オフラインでのヴァイブス
新型コロナウィルスの影響で、ライフスタイルには大きな変化が生まれた。
オンラインで出来る事はオンラインでやるという風潮になった。離れた場所にいる人とzoomで喋る機会も増えた。
私自身、どちらかと言えばオンラインでのやり取りの方がラクだし便利なので、この風潮はむしろ良い事だなとすら思った。
しかし、同時にオフラインでしか生まれないヴァイブスの尊さにも気付けた。
↑この写真は、6月に入ってから飲み屋さんで久々の生ビール飲んだ時に撮ったもの。
オンラインの会話は確かに便利だ。時間もお金も使わない。ストレスもかからないかもしれない。
でも、6月に入ってから久々に色んな人とリアル(オフライン)で再会して、リアルでしか生まれないノリやヴァイブスがあるという事も実感した。
オンラインの会話(zoomとか)では、どこか「ターン制」のようなものがどうしても生まれる。人が話してる時に突っ込んだりすると、テンポが悪くなるから、一度その人の話が終わるまで待ったりする。複数の人が参加しているなら、なおさらその傾向は強まる。
でもリアルに会った時は、その人の空気とか表情とかあるいはアイコンタクトとか、それを見計らって話の途中でも言葉を差し込める。
そういった些細な事が積み重なりヴァイブスとなって、より面白い話に昇華したり、価値のある話になる事があった。
このヴァイブスの価値に改めて気付けたのは、私にとって大きな経験になった。
スポーツでも「現地に行くか、家で見るか」の大きな差は、ヴァイブスなんじゃないかと思う。
スタジアムで感じられる匂いや振動、声の圧や熱気、温度や湿度。それらは恐らくオンラインの諸施策では代替する事は出来ないだろう。
再中断にならない事
Jリーグが再開されるにあたって、一番懸念しているのは再中断にならない事だ。
それは「日本という国が新型コロナウィルスと上手く付き合っていけるか」という事と相関関係にある。
サッカー好きが自分たちの楽しみを自分自身で奪ってしまうのは最悪のシナリオと言える。
ウィルスなので、努力をしても感染するかもしれないし、努力をしなくても感染しないかもしれない。
それでも、Jリーグが公式に出している感染予防のガイドラインくらいは目を通して、大好きなサッカーと向き合ってほしいなと願っている。