2020年、年の瀬になって、2020年で一番グッと来る曲が到着した。
THE KEBABSの『ラビュラ』。今回はその『ラビュラ』について書いてみようと思う。この文章はきっと2020年のうちに書かないといけない。と思って仕事前に急いで書いている。↓曲はこちら。
ライブに行けなかった2020年
私自身、茨城にUターン移住してきて1年目の2020年。
「サッカーもバスケも沢山見に行って、徒歩圏内の水戸ライトハウスにも沢山行ってやるぞー」と思っていたのだけれど、結局一度もライトハウスに行く事は出来なかった。
ライトハウスどころか、ライブハウスに一度も行くことは出来なかった。
パブリックバルの経営でバタバタしているといつの間にか年の瀬。
「くっそー、今年は何も出来なかったなー!!!!」と何とも言えない気持ちで日々を過ごしている時に、『ラビュラ』という曲がTHE KEBABSから届いた。
『ラビュラ』は、私の「くっそー、今年は何も出来なかったなー!!!!」という悶々とした気持ちを、1つ昇華させた形のロックンロールを鳴らしてくれた。
だって会えたじゃん
というシンプルで力強いフレーズが、マイナスだらけの気持ちになってしまいそうな2020年を肯定してくれた。
手の届く範囲でロックンロールを鳴らし続けたよ
『ラビュラ』は、とてもシンプルでストレートな言葉で歌われる曲だった。それがたまらなく好きだった。
田淵智也って人は直接的な表現をあまり使わない人なんだけど、『ラビュラ』では珍しく直球の表現を使っていた。
これは敢えての直球なんだと思う。意味のある直球なんだと思う。ある種の覚悟を感じて、だからグッと来てしまった。
直球の表現だけど、サビの最後に「I Love You」ではなく「アイラビュラビュラ」と少しだけ表現を変えた所に、THE KEBABSの少しの気恥ずかしさが現れているのかもしれない。そんな表現も好きだ。
そしてPVの最後に出てきた
だから手の届く範囲でロックンロールを鳴らし続けたよ。
という言葉に泣いた。
だってそれは私も同じだったから。
なんとなく世間の状況からネガティブな気持ちになってしまいそうだったけど、私も私なりに、手の届く範囲でロックンロールを鳴らした2020年だったと胸を張って言える。それはTHE KEBABSと同じだ。
だからTHE KEBABSは同志なんだと思える事が出来た。これを言葉にしてくれるロックバンドがいて嬉しかった。
もうしばらく、”手の届く範囲で”という状況は続いてしまうかもしれないけれど、私も自分のロックンロールを鳴らす事だけは止めないでいこうと思う。
自分の意志で、自分の道を作っていこうと思う。手の届く範囲でね。
水戸のTHE KEBABSのライブにも行く予定だった
私個人の話をすると、水戸で行われる予定だった2020年のTHE KEBABSのライブに行く予定だった。チケットも買っていた。
しかし、公演は延期された上で振替公演も中止になった。
ついでに言えば、チケットの払い戻しも忘れてしまったので、お金も戻ってこなかった(苦笑)。
まぁお金はどうでもいいんだけど、THE KEBABSを見れなかったのはとても残念だった。THE KEBABSだけじゃなく、他の私の好きなロックバンドのライブにも行けなかった2020年だった。
とっても残念なわけだが、しかしこんな2020年だったからこそ『ラビュラ』を聴けたとも言えるわけで。この曲はきっと2020年じゃないと生まれなかったわけで。そう考えると、THE KEBABSって格好良いな。この世界だからこそ生まれるクリエイティブを見せてくれたんだな。なんて事を感じる。
THE KEBABS『ラビュラ』のお陰で、2020年を少しだけ素敵な気持ちで終えることができそうだ。
また来年。水戸で待ってるぜ。