2024年ベトナム旅行記-Day2-

ベトナム旅行記の続き。Day1はこちら

2日目、ハノイのホステルの朝

2日目の朝、ホステルで目覚めてビュッフェ形式の朝食を食べに行く。

1泊たった700円くらいのホステルなのに、朝食も食えるんだなぁと思いながらバインミー風の朝食をいただく。味はイメージ通りというか、まぁ普通だった。700円で1泊+普通の朝食を食べられるんだから有り難い。

ただ、コーヒーがめちゃくちゃ甘くて不味い。後々分かることだけれど、ベトナムはコーヒーが基本的に全て甘い。ブラックコーヒーを頼んでも甘い。砂糖が必ず入っている。それが本当に口に合わなくて、ベトナムの旅中は普通の無糖コーヒーを探し求めたが、結局出会う事は出来なかった。

コーヒーめっちゃ不味いな、コーヒー甘いってめちゃくちゃテンション下がるな、とか思いながら今日なにをするのかぼんやりと考える。今日というか、旅の全体的なスケジュールについてそろそろ真面目に考えようと思っていた。

本当は都市部ではなくて田舎に行きたい気持ちが強く、中国との国境付近の北部の田舎町まで足を伸ばそうかと検索した。

ただそれをやってしまうと、9日ほどの日程の中でホーチミンに辿り着けるのか微妙なスケジュールになってしまう事が発覚。異国の地なので2日くらいは余裕を持って行動したいというのもあった。

今回は田舎町に行くのは断念する事にした。

そして次に「今日もハノイに泊まるのか、もう次の街へ動くか」を考える。が、それに関しては今日ハノイの街をウロウロしながら決めようと思った。

ハノイにいるので一応ハノイの名所は回ってみるか。という気持ちではあったが、私はいわゆる”観光”にほとんど興味がない。興味は無いが、昼間は観光しかやる事は無い。

ホステルを後にして、ハノイの街をウロウロしてみる。

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ハノイ観光

タンロン遺跡という遺跡だったり、旧市街と言われる通りだったり、ホステルの近所にあった立派な教会だったり、廃線を利用したインスタ映えする通りであったり、ハノイ中心部の観光地を一通り巡った。

観光はそこまで好きじゃないので「へぇ、綺麗だなぁ」とか「すごいなぁ」とか、そういう非常にどうしようもない感想しか出てこない。

ダメ人間だなと思いながらも、各名所の歴史を逐一調べるほどマメではないし正直興味もない。

ただ、世界中どこに行っても教会の静かで厳かな雰囲気は好きなので、教会の中の椅子で30分くらいゆっくりしていた。

あとは朝に飲んだコーヒーの甘さが気になっていたので、コーヒー豆を売っている店を探して試飲させてもらったり、香りを嗅がせてもらった。

ベトナムはコーヒーの生産量2位の国でコーヒー文化の浸透している国だけれど、そもそも使っているコーヒーの品種が日本とは違う(ベトナムはロブスタ種がメイン)ので、強い苦みやえぐみを消すために甘くしてるっぽい。これは推測だけど、たぶん。

「ベトナムのコーヒーが不味い」と思ってしまうけれど、違う目線では「日本のコーヒーが美味い」が正確なのかもしれん。などと思った。

観光ついでに昨日サッカーを見た腹出しリヴァプールおじさんの店も覗いた。

昼間に見てもここは何屋さんなのか分からなかったが、一応CAFEと書いてある。

※帰国してからこのベトナム語を翻訳すると「葬儀」という意味らしい。まじで何屋なんだ。

ベトナムにはこの店のような「夜や昼を問わずただダラダラする店」というのが多い。それをこの店に教えてもらえた。

このような店は低いオモチャみたいな椅子とテーブルが軒先に並んでいる。この「椅子の低さ」がベトナムではスタンダードらしい。

この「ダラダラする文化」はとても良いな、と思った。人の人生ってこんなんでも良いんじゃないかとも思う。

朝や昼のタイミングではリヴァプールおじさんはいなくて、おばさんが店番をしていた。

おそらくだけど「おばさんが朝から昼、おじさんが昼過ぎから深夜」みたいな交代制なのかな、と推測した。

さて、ここまで観光して「ハノイはもう十分かな」という気持ちになった。

もうハノイを離れて次の街へ行く決意をした。次の街はハノイから南に700キロ程度の街、フエにした。

フエは昔の王朝があった街で、世界遺産も多い街だ。日本で言えば京都みたいなイメージを勝手に持っている。水曜どうでしょうでも大泉たちが泊まった街だ。

フエまでバス移動

フエまでは夜行バスで行く事にした。

夜行バスといっても、ベトナムのバスは殆どがフルフラットのような形式で、日本の深夜バスよりは多少体を伸ばして乗る事ができる。それはリサーチしていた。

問題はバスのチケットで、バスターミナルに行けばバスのチケットは買えるはず。

ただそのバスターミナルがハノイにもいくつかあって、どこに行けばいいのか分からん。調べてもあんまり分からん。

そこでまずは市街地にあるツーリズムの会社(旅行代理店みたいなもの)に話を聞いてみようと思った。

そもそもフエまでのバスが満席だったら今日もハノイに泊まらないといけないので、今日の空席があるか否かと料金だけでも聞く価値はある。

今回はシンツーリズムという会社に話を聞いてみた。

この会社の人は普通に英語を喋れるので有り難い。

今日の夜に出るフエ行きのバスは空きがあるし、料金も安かった。(たしか2000円くらいだった気がする)

代理店を通すとマージンを取られるのは世の常なのだが、その「マージン」も恐らく500円とかそういうレベルだったのでこの会社にバスの予約をお願いした。というか英語が通じて安心感があるのでむしろ500円くらい喜んで払うぜという気持ちだった。

「17時に迎えが来てバス乗り場まで送る、17時にまた来てください」と言われ「これ自分でバスターミナル行くより絶対代理店使った方が良いな」と思った。

ちょっと離れたバスターミナルまでGrab(バイクタクシー)を手配して行って、バスターミナルで時間を潰すよりも遥かに有意義に時間を使える。

ちなみに「お金かかっても良いんだけど、フルフラットで広いVIPみたいなバスは無い?」と聞いてみたが、この会社が手配してるのは1種類のバスしかなかった。(以前タイに行った時はVIPバスがあって快適だった)

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ベトナムのバス

17時まで時間があるのでハノイで昼飯のような晩飯のような時間にご飯を食べる事にした。

ベトナムなんだからフォーとか食えよ、と自分にツッコミながら、昨日の夜に続いてまた鶏肉を食べる。

鶏肉とトマトとナンプラーなどでベトナム風に味付けたプレートをいただいた。インディカ米は日本米と比べてしまうとあまり美味しくないけど、鶏肉はかなり美味しかった。味付けも美味しい。

そうこうしてるうちに17時。

シンツーリズムに戻り、バス乗り場まで車で送ってもらった。

バス乗り場で待っていると、周りは欧米人ばかり。

「本当にここで合ってる?」「どのバスに乗るんすか?」

みたいな気持ちになるが、周りの欧米人たちも同じような表情をしている。

近くの欧米人に「どこまで行くの?」と話しかけたりして、同じ境遇である事が分かると少し安心する。

不安な時は一人で黙っていない方が良い。

バスの運転手さんは基本ベトナム語しか出来ない。

「お前はこれに乗れ!」みたいに言われるがまま、バスに乗る。

バスの中はフルフラット、とは言わないものの足を伸ばして横になれる形だった。

これで約 12時間、フエへ向かう。(厳密にはフエにちゃんと向かってるのか分からないが、多分大丈夫なはず)

私はベッドじゃないと眠れないので夜通しラジオを聞きながらひたすら漫画を読む。

今回はハライチのターンを聞きながらONE PIECEを読み返していた。

ONE PIECEを読みながら、ふと「そういうばベトナム語を一切喋ってないな。これは良くないかもな」と思ってベトナム語の挨拶だけでも調べる事にした。

「こんにちは」は「シンチャオ」って言うのか。そういえばホステルでシンチャオって言われた気がするな。明日は使ってみよう。

などと思いながらベトナム2日目が終わった。

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